チェンナイの刺繍教室

私が行ったのは南インド “チェンナイ” です。

チェンナイはイギリス統治時代から1996年までマドラスと呼ばれていました。マドラスのほうが日本人には耳なじみがあるかもしれません。世界史では東インド会社が拠点を置いたところだと習いますし、1980年代に流行ったマドラスチェックがまた流行っているそうですね。

(左)テーラーの工房の刺繍教室 (右)インド版ひな祭りの「ナヴァラトリ」

北インドのデリーのような大都市ではもう一般的に洋服を着るようになっているらしいのですが、チェンナイの女性はサリーなどの民族服を着ている人がとても多いです。サリー用のブラウスはテーラーという仕立て屋にオーダーして作られ、特に晴れの日に着るものにはビーズやゴールドワークの刺繍が施されます。
そういう職人が刺繍をしたりサリーのブラウスを仕立てたりしている工房の一角が刺繍教室になっているので、マスター(職人)が実際の作業をしているところを見ることもできました。

毎日10時から5時過ぎまで、ずっと刺繍台に向かって作業をしていました。日本では毎日そんなのはとても続きませんが、教室では全く苦にならず、近所でサンドイッチを買ってきて食べるランチタイムと、午前と午後に1回づつ回ってくるチャイやさんのチャイを飲む間だけは手を止めて一休みするという毎日でした。
チャイは小さなカップでいただくのでほんの三~四くちほどで飲み干してしまうくらいの量なのですが、甘くて暖かくてほっとする味。一度だけ、昼食をとる時間ももったいなくてチャイやさんが持ってくるビスケットを2枚買って食べましたが、これがまたおいしいこと。ビスケットというよりショートブレッド。イギリスのWalker’sみたいな。バターたっぷりで少し塩味が効いてて。ぁ~また食べたい!
7日間という短い滞在でしたが、練習して行った甲斐もあってかなり沢山のテクニックを教えて貰えました。

インド最大のお祭りである「ディワリ」をはずして10月に行ったのですが、ちょうど「ナヴァラトリ」と「ダシャラー祭」というお祭りの期間にあたり、マスターが地元のお寺に行くためにお休みで一日いなくて、その間は自主練的な感じになってしまいましたが、ひな人形のようなナヴァラトリの飾りも見られたし、ダシャラー祭のプージャ(お祈りの儀式)にも参加させて貰ったり、お供えのスイートポンガルもいただいて食べたりと貴重な文化体験も出来ました。

(左)寺院前の供花の屋台 (右)カパーレーシュワラ寺院

日曜日は教室も休みなので、1日観光です。チェンナイ市内の観光名所というとカパーレーシュワラ寺院が有名。
オートリキシャを拾って向かいました。上の写真にあるカパーレーシュワラ寺院のゴープラム(塔のある門)は40Mもの高さがあるそうです。10階建てのビルくらいでしょうか?かなり大きいです。この門より中は靴を脱がなくてはいけないのですが、中はすべすべした大きな石が敷き詰められていてひんやりと裸足の足に心地よい感触でした。残念ながら本堂はヒンドゥー教の信者しか入れませんでした。
欧米人の4~5人の観光グループがガイドに案内されて説明を聞いていましたが、他には観光客らしい外国人は見当たらず、アジア人は全くと言って良いほど町中でも見かけませんでした。新しい大きなショッピングモールにトイレを借りに入ったときだけ若い韓国人夫婦がいたかな~という感じ。
写真はお供え用の花輪ですが、街なかにはジャスミンの花や黄色い菊のような花を売る屋台があちこちにあり、チェンナイの女性はよくジャスミンの花を髪に飾ります。すれ違いざまにふっと良い香りがして、素敵な文化だと思います。

インド刺繍が習えるところとしてはインド全域で調べたのですが、チェンナイ以外は情報がみつからず、しかも、チェンナイには日本人駐在婦人が通う刺繍教室があるとわかり、あちこち行く割にビビリな私は迷わずそこにしました。
教室のホームページから問い合わせ先にメールをし、現地在住の方などにもずうずうしくメッセージを送り。。。みなさん本当に親切に応対してくださって、感謝してもしきれないくらい。
とっても素敵な経験をたくさんさせていただきました。

必ずまた行こうと思います!